すべては偶然のようでいて、必然だった。ひとつの出会いが扉を開き、物語は動き出す。その道は、豊かな土と人の想いが息づくニイクラファームへと導かれた。そこで出会った神木・コノテガシワ――大地に根を張るその生命力が、「草木とミライ」の原点となり、自然と人が共に生きる未来への鼓動が静かに芽吹いた。

人体を実験台に、植物の力と人の感性を探究した日々。ローズマリーの清浄力と海洋深層水の再生力が出会い、やがて“生命をめぐらせる一滴”が姿を現す。無数の試行錯誤の末に辿り着いたのは、自然と科学が奇跡的に調和する黄金比。その融合から誕生した「コノテマリーエキス」こそ、草木とミライの魂であり、再生の象徴である。

どの製造現場でも、前例のない製造方法ゆえ、幾度となく“不可能”を突きつけられた。それでも信念で貫いた“嘘のないものづくり”。和・漢・洋の叡智が、人・技術・自然と響き合い、三位一体の融合が生まれた。富と感謝がめぐる循環を志し、想像を超えた一滴――それは哲学が形を得た“生命の完成品”となった。

薬事法という現実の壁に直面しながらも、草木とミライは理念を曲げずに歩み続けた。初期ユーザーの声がその世界観と哲学を確かなものにし、九つのケアとして“一滴”の統合思想が形となる。やがてその価値は社会へと広がり、高齢化社会に寄り添う“天然植物の叡智”として、人々の未来を支え始める。

体感と用途の広がりは世代とシーンを越え、一滴が人々の日常へ浸透していく。スマホ病や自律神経の乱れが進む現代に、草木とミライは自然の呼吸を取り戻す道を示した。富の国内循環を基盤に、日本発の哲学を世界へ。その一滴は、生命と文化をつなぐ“未来市場”の象徴となる。

大量生産と模倣が溢れる中で、草木とミライは“思想”そのものを差別化とした。開発者は「一生使えるものだけを」と誓い、利益よりも真理を選んだ。その覚悟が製品に魂を宿らせたのである。やがて物語は大泉学園へ還り、植物学者・牧野富太郎との必然の縁に結ばれる。自然と人、過去と未来がひとつになる――それが「草木とミライ」の到達点であった。